ビルドとインストール



WIN32 版パッケージにおけるインストール


WIN32版パッケージによるインストールは、次のような手順でインストールを行います。
  • wswin350-4.zip を展開し、wsinst フォルダ内に存在する setupj.exe を実行します。
  • Perl/Ruby/Python 全てをインストールするとインストールにしばらくかかります。
  • インストールが済んだらコンピュータを再起動します。
Java版を使用する場合は、サンマイクロシステムズから公開されている、JDK1.4.2をインストールし、ビルダー上のプロジェクト設定ダイアログの 環境設定において、正しいJavaコマンドのパスを設定してからご使用ください。



MacOS X 10.2 版バイナリパッケージにおけるインストール


MacOS X 10.2 版バイナリパッケージをダウンロードしてインストールしてください。 あらかじめ gcc/g++/makeは ADC からインス トールしておいてください。
  • ws-v3.50-4-macosx.pkg.tar.gz をダウンロードします。
  • ダウンロードされたパッケージ ws-v3.50-4-macosx.pkg をダブルクリックしてインストールします。
  • 日 本語 Mac OS X 10.2 用日本語入力キット をインストールします。
    xim-jp-set.pkg をインストールすると、X11 for Mac OS X で日本語入力を行うことができるようになります。
    Canna と kinput2 がインストールされます。
    インストール後は一度、X Server を起動してから、コンピュータを再起動してください。
Java版を使用する場合は、JDK1.4.2 Update2をインストールしてからご使用ください。



WideStudio for T-Engineのインストール


WideStudio for T-Engine を利用すると T-Engine 上で動作するアプリケーションを製作することができます。 WideStudio for T-Engine は Linux 上で動作し、T-Engine バイナリをクロスコンパイルします。
WideStudio for T-Engine に関する環境の構築に関しては WideStudio for T-Engineのインストールを 参照してください。
(注意)v3.60-2 の場合は ws ディレクトリ直下に lib-btron というディレクトリを作成してから WideStudio for T-Engine のビルドを行ってください。


WideStudio for BTRON のインストール


WideStudio for BTRON を利用すると BTRON(超漢字) 上で動作するアプリケーションを製作することができます。 WideStudio for BTRON は Linux 上で動作し、BTRON バイナリをクロスコンパイルします。
WideStudio for BTRON に関する環境の構築に関しては WideStudio for BTRONのインストールを参照して ください。
(注意)v3.60-2 の場合は ws ディレクトリ直下に lib-btron というディレクトリを作成してから WideStudio for BTRON のビルドを行ってください。


Linux・FreeBSD・Solaris・ MacOSXにおけるソースコードの入手と展開

まず、WideStudio のソースプログラムとマニュアルを入手してください。 次に示すように、ソース、マニュアルを展開します。
(注意)vX.XX.X は、バージョンにより異なります。
  • Linux の場合
    cd /tmp
    tar -zsxvf ws-vX.XX.X-src.tar.gz
    cd /tmp/ws
  • SOLARIS の場合
    cd /tmp
    gzip -cd ws-vX.XX.X-src.tar.gz | tar -moxvf -

  • FreeBSD / MacOSX の場合
    cd /tmp
    tar -zsxvf ws-vX.XX.X-src.tar.gz
    cd /tmp/ws



WideStudio のビルドとインストール

WideStudio のビルドは、次の手順にしたがって、行います。 ビルドには、ランタイムライブラリ、デバッグ用ライブラリがあります。 ランタイムライブラリは、通常時に使用します。 デバッグ用ライブラリは、アプリケーションビルダ等で、WideStudio アプリケーションの構築時のデバッグに使用します。 アプリケーションの開発を行う場合は、全てビルドすることをお勧めします。
(注意)ws は、WideStudio のソースコードを展開したディレクトリを示します。
(注意)バイナリパッケージのインストールの場合は、ビルドの必要はありません。
(注意)マシン環境によっては、コンパイルでエラーが発生する場合もあります。 そのような場合、configure コマンドの実行後、sys/config/mkflags の内容を編集し、 パスやリンクするライブラリの設定をすることで、エラーの回避することができます。
(注意)SOLARIS 上で日本語エディションを動作させる場合、日本語 SOLARIS が必要です。
  • 全てビルドする場合
    cd ws/src
    ./configure
    make
  • ランタイムライブラリのみの場合
    cd ws/src
    ./configure
    make runtime
  • デバッグライブラリのみの場合
cd ws/src
./configure
make debug

  • Java版 MPFC をビルドする場合
JAVA_HOME 環境変数に、JDK をインストールしたディレクトリを指定した上で、次のようにビルドします。

cd ws/src
make java

  • ビルドが終ったら、 アプリケーションビルダ(ws/bin/wsbuilder)が作成されているか、 確認してみてください。
    ビルドの終了後、スーパーユーザ権限で次のようにインストールを行ってください。
    make install
    通常Linuxでは、/usr/local/ws に、SOLARIS では /opt/ws にインストールされます。



Linux用フレームバッファ版ランタイムライブラリのビルドとインストール

 Linux 用フレームバッファ版ランタイムライブラリのビルドは、次の手順にしたがって、行います。
(注意)ws は、WideStudio のソースコードを展開したディレクトリを示します。
(注意)マシン環境によっては、コンパイルでエラーが発生する場合もあります。 そのような場合、configure コマンドの実行後、sys/config/mkflags の内容を編集し、 パスやリンクするライブラリの設定をすることで、エラーの回避することができます。

  • Linux用フレームバッファ版ランタイムライブラリをビルドする場合
    cd ws/src
    ./configure
    make devfb
  • ビルドの終了後、スーパーユーザ権限で次のようにインストールを行ってください。
    make install
    通常 /usr/local/ws にインストールされます。ビルドされるライブラリ名は libwsdevfb.so.x.xx (x.xxはバージョン番号)になります。



Linux用DirectFB版ランタイムライブラリのビルドとインストール

 Linux 用DirectFB版ランタイムライブラリのビルドは、次の手順にしたがって、行います。
(注意)ws は、WideStudio のソースコードを展開したディレクトリを示します。
(注意)マシン環境によっては、コンパイルでエラーが発生する場合もあります。 そのような場合、configure コマンドの実行後、sys/config/mkflags の内容を編集し、 パスやリンクするライブラリの設定をすることで、エラーの回避することができます。

  • Linux用DirectFB版ランタイムライブラリをビルドする場合
    cd ws/src
    ./configure
    make directfb
  • ビルドの終了後、スーパーユーザ権限で次のようにインストールを行ってください。
    make install
    通常 /usr/local/ws にインストールされます。ビルドされるライブラリ名は libwsdfb.so.x.xx (x.xxはバージョン番号)になります。



μCLinux フレームバッファ版ランタイムライブラリのビルドとインストール

  μCLinux 用フレームバッファ版ランタイムライブラリのビルドは、次の手順にしたがって、行います。
まず、ターゲットとなるマシン用のコンパイラを入手しインストールしてください。富士通製 FRV-400 の場合、コンパイラを /usr/local/frv-040611-4 配下にインストールしてください。
(注意)ws は、WideStudio のソースコードを展開したディレクトリを示します。
(注意)マシン環境によっては、コンパイルでエラーが発生する場合もあります。 そのような場合、configure コマンドの実行後、sys/config/mkflags の内容を編集し、 パスやリンクするライブラリの設定をすることで、エラーの回避することができます。

  • μCLinux用フレームバッファ版ランタイムライブラリをビルドする場合(下記は富士通製 FRV-400 の例です。)
    cd ws/src
    ./configure
    make uclinux-frv
  • ビルドの終了後、スーパーユーザ権限で次のようにインストールを行ってください。
    make install
    通常 /usr/local/ws にインストールされます。ビルドされるライブラリ名は libwsdevfb.aになります。



SHARP ZAURUS(Emblix Linux)版ランタイムライブラリのビルド とインストール

  ZAURUS(Emblix Linux)版ランタイムライブラリのビルドは、次の手順にしたがって、行います。
まず、SHARPから公開されているターゲットとなるZAURUS用のコンパイラを入手しインストールしてください。
(注意)ws は、WideStudio のソースコードを展開したディレクトリを示します。
(注意)マシン環境によっては、コンパイルでエラーが発生する場合もあります。 そのような場合、configure コマンドの実行後、sys/config/mkflags の内容を編集し、 パスやリンクするライブラリの設定をすることで、エラーの回避することができます。

  • SHARP ZAURUS版ランタイムライブラリをビルドする場合
    cd ws/src
    ./configure
    make zaurus
  • ビルドの終了後、スーパーユーザ権限で次のようにインストールを行ってください。
    make install
    通常 /usr/local/ws にインストールされます。ビルドされるライブラリ名は libwsdevfb.so.x.xx (x.xx はバージョン番号)になります。


ビルドのトラブルシューティング

  • X11 のヘッダが見付からないというコンパイルエラーが出る場合
    ws/sys/config/mkflags の XINCS 、XLIBS を編集してください。
  • jpg.so の構築において jpg のヘッダが見付からないというコンパイルエラーが出る場合
    jpg のヘッダと、ライブラリのインストールされているディレクトリを確認して、 ws/sys/config/mkflags の INCJPG 、LIBJPG を編集してください。
  • xpm.so の構築において XPM のヘッダが見付からないというコンパイルエラーが出る場合
    XPM のヘッダと、ライブラリのインストールされているディレクトリを確認して、 ws/sys/config/mkflags の INCXPM 、LIBXPM を編集してください。


Linux ランタイム RPM パッケージでのインストール

RPM パッケージでのインストールの場合、環境設定の必要がありません。下記の手順に 従い、インストールを行ってください。
  • インストールする場合
        su (スーパーユーザになる)
    rpm -i --nodeps ws-runtime-vXXX.i386.rpm
  • アンインストールする場合
        su (スーパーユーザになる)
    rpm -e ws
ディレクトリ /usr/local/ws にインストールされます。
(注意)Linux ランタイム RPM パッケージには、ソースコードは含まれません。 コンパイルする場合は、ソースコード本体をダウンロードください。
(注意)RPM パッケージにはデバッグ用ライブラリは含まれませんのでご注意ください。
(参考)RPM パッケージの実行時において、libstdc++ のバージョンが異なり、 libstdc++-libc6.1-1.so.2 が無い等のエラーが出る場合、 お持ちのマシンの /usr/lib/libstdc++.so.XX を libstdc++-libc6.1-1.so.2 に シンボリックリンク等行うと、動作する場合があります。



WideStudio の環境設定

WideStudio を利用可能とするために、 次の環境変数を設定します。
WSDIR インストールディレクトリの指定
PATH WideStudio のコマンドパスの追加
LD_LIBRARY_PATH WideStudio のダイナミックリンクライブラリパスの追加

WSDIR環境変数が設定されていない場合、 次の様な値として扱われます。
システム デフォルト
Linux /usr/local/ws/
SOLARIS /opt/ws/
その他のUNIX /usr/local/ws/

WideStudioが例に示すディレクトリに展開されている場合は、 次のように環境変数を設定しましょう。
(表中の xxxxxx は、変更前の環境設定設定を示します。)
インストールディレクトリ例 /export/home/ws/
csh の環境変数の設定例 setenv WSDIR /export/home/ws
  setenv PATH xxxxxx:/export/home/ws/bin
  setenv LD_LIBRARY_PATH xxxxxx:/export/home/ws/lib
sh の環境変数の設定例 WSDIR="/export/home/ws";export WSDIR
  PATH="xxxxxx:/export/home/ws/bin";export PATH
  LD_LIBRARY_PATH="xxxxxx:/export/home/ws/lib";export LD_LIBRARY_PATH

csh 場合、.cshrc、sh の場合は、.profile などに加えて実行環境を整えましょう。 なお、環境変数の設定方法の詳しい設定方法に関しては、 それらのマニュアルを御参照下さい。
一度、.cshrc 等を編集した場合、rehash 等を行ない値を反映させてください。 一度ログアウトするし、ログインしなおすことも有効な手段です。
バグ情報、ご質問等ございましたら、メーリングリストでご確認の上、 御気軽にこちらの方までよろしくお願いいたします。