WideStudio Application Builder User's Guide(Java言語)

ファイル選択ダイアログ



ファイル選択ダイアログの表示

ファイル選択ダイアログの使い方について触れてみましょう。ファイル選択ダ イアログの様なダイアログに関しては、便利な表示メソッドpopup が用意され ています。



[ファイル選択ダイアログ]

popup メソッドは、単にダイアログを表示させるだけでなく、オペレータがOK やキャンセルなどを選択した結果を関数復帰で返します。したがって、関数を 呼ぶだけで、ダイアログの表示から、ダイアログの終了した時点の選択結果の 取得を行うことができます。ファイル選択ダイアログやメッセージダイアログ に関して実際のサンプルプログラムを見ていきましょう。

//----------------------------------------------------------
//Function for the event procedure
//----------------------------------------------------------
import org.widestudio.mwt.*;

public class btnep2 {
  protected static void btnep2(WSCbase object){
    // アプリケーションに1つあらかじめ用意されています。
    // ファイル選択ダイアログのインスタンスにアクセスします。
    WSCfileSelect fs = Mwt.WSGIappFileSelect();        //(A)
    fs.setProperty("maskFileName","rb");                //(B)
    fs.setProperty("defaultPosition",Mwt.True);        //(C)
    long ret = fs.popup();                              //(D)

    // アプリケーションに1つあらかじめ用意されている
    // メッセージダイアログのインスタンスを取得する。
    WSCmessageDialog msg = Mwt.WSGIappMessageDialog(); //(E)
    msg.setProperty("width",500);                       //(F)
    msg.setProperty("height",120);                      //(G)
    msg.setProperty("defaultPosition",Mwt.True);       //(H)

    if (ret == Mwt.WS_DIALOG_OK){                      //(I)
      String str = fs.getFileName() + " が選択されました。";
      msg.setProperty("labelString",str);
      msg.popup();
    }else if (ret == Mwt.WS_DIALOG_NO){                //(J)
      msg.setProperty("labelString","選択されませんでした。");
      msg.popup();
    }else if (ret == Mwt.WS_DIALOG_CANCEL){            //(K)
      msg.setProperty("labelString","選択は取り消されました。");
      msg.popup();
    }
  }
}

(A) でグローバルインスタンスアクセス関数を使用して、ファイル選択ダイア ログのグローバルインスタンスにアクセスします。ファイル選択ダイアログな どのクラスには、あらかじめいつでも利用できるようにグローバルなインスタ ンスが1つ用意されています。そして、グローバルインスタンスアクセス関数 によってアクセスできるようになっています。

(B),(C)でプロパティを設定し、(D) で、ダイアログを表示状態にします。実 際に選択が行われると、popup メソッドが復帰して来ます。

ファイル選択ダイアログの選択結果をメッセージダイアログを使って表示して みるとします。(E),(F),(G),(H)で、メッセージダイアログのグローバルイン スタンスを取得して、プロパティを設定します。

(I) では、選択されたファイルをメッセージ文字列として表示します。 (J) では、ファイル選択が無かった主旨をメッセージ文字列として表示します。 (K) では、キャンセルされた主旨をメッセージ文字列として表示します。
Document Release 3.80 for WideStudio ver 3.80, Jan 2005


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