WideStudio Application Builder User's Guide

イベントプロシージャとは

イベントプロシージャは、 C++ 言語で記述された、オブジェクトの動作を 補佐するためのプログラムです。イベントプロシージャを使用することで、 オブジェクトだけでは実現が難しい高度な動きをする画面の実現、オブジェ クトへの機能の追加や、データの投入など、更に複雑な動作を実現すること ができます。

イベントプロシージャは、C++ 言語の知識があれば自由 に記述定義することができます。プログラムの記述方法については、プログ ラミング編を参照下さい。

イベントプロシージャは次の要素を持ちます。


  • プロシージャ名称

    オブジェクトにはイベントプロシージャが多数貼られることがあります。 従ってイベントプロシージャは自らを識別するための名称を 持っています。

  • プログラム関数

    イベントプロシージャは、C++ 言語で記述された関数を持ちます。 イベントプロシージャは起動されると、この関数を実行します。したがって、 イベントプロシージャ本体 = プログラム関数と捉えて良いでしょう。

  • トリガ

    イベントプロシージャは、起動されるトリガを持ちます。 オブジェクトに対しそのトリガが発生すると プログラム関数が実行されます。



[イベントプロシージャ]



イベントプロシージャ関数

イベントプロシージャの関数は、引数に、張り付けたオブジェクトが 渡されて来ます。

次に示すものは、アプリケーションビルダが生成した、イベントプロシージャ 関数のサンプルです。

#include <WScom.h>
#include <WSCfunctionList.h>
#include <WSCbase.h>

//----------------------------------------------------------
//Function for the event procedure
//----------------------------------------------------------
void sample(WSCbase* object){
  object->setProperty(WSNlabelString,"Hello."); //A

}
static WSCfunctionRegister  op("sample",(void*)sample);

//A は、オブジェクトの表示文字列プロパティ、WSNlabelSgtring を、 Hello. に設定しています。
Document Release 3.70 for WideStudio ver 3.70, May 2004


WideStudio documents index | 目次
バグ情報、ご質問等ございましたら、メーリングリストでご確認の上、 御気軽にこちらの方までよろしくお願いいたします。