WideStudio Application Builder User's Guide

イベントプロシージャの作成

オブジェクトは実行時に、いろいろなイベントを発生します。 WideStudio では、そのイベントに対し、プロシージャとよばれる プログラムを張り付けることで、プログラミングを行います。 まずは、具体的に下記の機能を持つ簡単なプロシージャを作ってみましょう。


  • ウィンドウ上のボタンをクリックすると「Hello!」と表示。
  • newvbtn_000 に対して、マウスがクリックされたら、プロシージャが実行されるように 一つ、イベントプロシージャを設定してみることにします。 ウィンドウ上に配置されている newvbtn_000 を選択して、プロシージャタブを選択します。 次に図のアイコンをクリックします。



    [イベントプロシージャの作成]

    イベントプロシージャ定義ダイアログには、次に示すように設定します。


  • プロシージャ名:new_ep

  • 起動関数名:btn_ep

  • 起動トリガ:ACTIVATE
  • プロシージャ名は、イベントプロシージャを識別する ための名前です。好きな名前を付けて構いません。 起動関数名は、起動される C/C++ の関数名です。 この関数に処理を書きます。あとは起動トリガです。 ACTIVATE トリガは、正しくボタンを押して放した時に発生し ます。 後は、図に示す「ひな型作成ボタン」を押して空の関数 btn_ep() がファイル名btn_ep.cpp で作成し、 「作成」ボタンを押して、イベントプロシージャを 作成します。



    [イベントプロシージャが作成されたところ]

    図中の btn_ep を ダブルクリックすると、エディタが起動して、関数が 編集できるようになります。使用するエディタは、 デフォルトでは、vi になっていますが、[プロジェクト] メニューのプロジェクト設定の環境設定で、お好みの エディタが指定できます。 ではまず、ボタンに「Hello!」と表示するように プロシージャを書いてみます。

    #include <WScom.h>
    #include <WSCfunctionList.h>
    #include <WSCbase.h>
    //-----------------------------------------------
    //Function for the event procedure
    //-----------------------------------------------
    void btn_ep(WSCbase* object){
      object->setProperty(WSNlabelString,"Hello!"); //A
    }
    static WSCfunctionRegister op("btn_ep",(void*)btn_ep);
    

    A に示す行は、イベントプロシージャを張り付けた オブジェクト(この場合は、newvbtn_000 ボタンオブジェクト) のプロパティ WSNlabelString( 表示文字列 )を 、 「Hello!」に設定しています。
    Document Release 3.70 for WideStudio ver 3.70, May 2004


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