WideStudio Application Builder User's Guide

リモートインスタンス機能とは

WideStudio には、他のマシンで動作している WideStudio アプリケーション中に 存在するインスタンス(オブジェクト)を、あたかも自分のプロセスに存在する インスタンス(オブジェクト)と同じように呼び出すことができます。 リモートインスタンス機能を利用すると、次のようなことが可能となります。


  • 分散コンピューティングが可能

    他の WideStudio アプリケーションに存在するインスタンス(オブジェクト)に、 あたかも自分のプロセスに存在するインスタンス(オブジェクト)と 同じようにアクセスすることで 簡単に、分散コンピューティングが可能となります。 大きな WideStudio アプリケーションを あらかじめ、機能別に複数のプロセスに分離してアプリケーションを構築し、 複数のプロセスとして運用することができます。

  • ネットワーク上のシームレスな分散

    ネットワーク上に存在する複数台のマシンに分散された WideStudio アプリケーションに存在するインスタンスをどこに存在するかを 気にすること無くシームレスに参照することができます。 各マシン上で動作するエージェントがマシン上に存在するリモートインスタンスを 管理し、エージェント同士が、その情報を交換するしあうことで、 自動的に、どこのマシン上にどんなリモートインスタンスが存在するか 管理されています。 WideStudio アプリケーションは、そんなリモートインスタンスの 存在位置を気にすること無く、アクセスするだけで自動的に 該当するリモートインスタンスにアクセスできます。

  • フォールトトレランスの強化

    WideStudio アプリケーションを多重化して動作させることができます。 例えば、多重化されたアプリケーションの内の1つがダウンしても、 エージェントがそれを察知して、別のアプリケーションに存在する リモートインスタンスに切り替えます。 WideStudio アプリケーションは、相手が多重化されていてアクセス 切り替えられたことを意識することなくリモートインスタンスにアクセス することができます。
リモートインスタンスへのアクセスは、 WSCGIappObjectList() オブジェクト管理を通して取得された通常のインスタンスへの アクセスと同じように、 オブジェクト管理を通して取得されたリモートインスタンスを 使用して行います。

同じマシン上のリモートインスタンスの呼び出しの場合、同じマシン上に存在する エージェントを通して、リモートインスタンスが取得され、 リモートインスタンスの呼び出しを行います。

異なるマシン上のリモートインスタンスの呼び出しの場合、 それぞれのマシン上に存在する エージェント同士がリモートインスタンス情報の交換を行い、 リモートインスタンスが取得され、 リモートインスタンスの呼び出しを行います。


Document Release 3.70 for WideStudio ver 3.70, May 2004


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