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ファイル選択ダイアログ



ファイル選択ダイアログの表示

ファイル選択ダイアログの使い方について触れてみましょう。ファイル選択ダ イアログの様なダイアログに関しては、便利な表示メソッドpopup が用意され ています。



[ファイル選択ダイアログ]

popup メソッドは、単にダイアログを表示させるだけでなく、オペレータがOK やキャンセルなどを選択した結果を関数復帰で返します。したがって、関数を 呼ぶだけで、ダイアログの表示から、ダイアログの終了した時点の選択結果の 取得を行うことができます。ファイル選択ダイアログやメッセージダイアログ に関して実際のサンプルプログラムを見ていきましょう。

#include <WScom.h>
#include <WSCfunctionList.h>
#include <WSCbase.h>
#include <WSCfileSelect.h> //(A)
#include <WSCmessageDialog.h> //(B)
//----------------------------------------------------------
//Function for the event procedure
//----------------------------------------------------------
void btnep2(WSCbase* object){
  //アプリケーションに1つあらかじめ用意されています。
  //ファイル選択ダイアログのインスタンスにアクセスします。
  WSCfileSelect* fs = WSGIappFileSelect(); //(C)
  fs->setProperty(WSNmaskFileName,"cpp");  //(D)
  fs->setProperty(WSNdefaultPosition,True); //(E)
  long ret = fs->popup();                  //(F)

  //アプリケーションに1つあらかじめ用意されている
  //メッセージダイアログのインスタンスを取得する。
  WSCmessageDialog* msg = WSGIappMessageDialog(); //(G)
  msg->setProperty(WSNwidth,500);                 //(H)
  msg->setProperty(WSNheight,120);                //(I)
  msg->setProperty(WSNdefaultPosition,True);      //(J)

  if (ret == WS_DIALOG_OK){           //(K)
    WSCstring  str;
    str << fs->getFileName() << " が選択されました。";
    msg->setProperty(WSNlabelString,str);
    msg->popup();
  }else if (ret == WS_DIALOG_NO){     //(L)
    msg->setProperty(WSNlabelString,"選択されませんでした。");
    msg->popup();
  }else if (ret == WS_DIALOG_CANCEL){
    msg->setProperty(WSNlabelString,"選択は取り消されました。");
    msg->popup();                     //(M)
  }
}

(A),(B) でファイル選択ダイアログやメッセージダイアログにアクセスするので、 ヘッダーファイルをインクルードしておきます。

(C) でグローバルインスタンスアクセス関数を使用して、ファイル選択ダイア ログのグローバルインスタンスにアクセスします。ファイル選択ダイアログな どのクラスには、あらかじめいつでも利用できるようにグローバルなインスタ ンスが1つ用意されています。そして、グローバルインスタンスアクセス関数 によってアクセスできるようになっています。

(D),(E)でプロパティを設定し、(F) で、ダイアログを表示状態にします。実 際に選択が行われると、popup メソッドが復帰して来ます。

ファイル選択ダイアログの選択結果をメッセージダイアログを使って表示して みるとします。(G),(H),(I),(J)で、メッセージダイアログのグローバルイン スタンスを取得して、プロパティを設定します。

(K) では、選択されたファイルをメッセージ文字列として表示します。 (L) では、ファイル選択が無かった主旨をメッセージ文字列として表示します。 (M) では、キャンセルされた主旨をメッセージ文字列として表示します。

Document Release 3.90 for WideStudio/MWT ver 3.90, Jul 2005


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