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クラスの型

メソッド関数仕様

getNewInstance() 関数の説明

書式

WSDthread* WSDthread::getNewInstance()

機能

WSDthread インスタンスを取得します。 WSDthread インスタンスは、new 演算子で生成せず、 この getNewInstance() メンバ関数で生成します。

処理

引数

なし。

返値

WSDthread インスタンスへのポインタ

注意

この関数はスタティック関数です。

サンプル

createThread() を参照してください。

createThread 関数の説明

書式

long createThread(void* data)

機能

スレッドを生成します。 あらかじめ setFunction() メンバ関数により、 生成したスレッド上で実行する関数を指定しておきます。

処理

引数

(in)void* data

生成スレッドに引き渡されるパラメータ

返値

WS_NO_ERR= 正常、それ以外はエラー。

注意

WSthreadProc は次の様に定義されています。
typedef void* (*WSthreadProc)(WSDthread*,void*);
下記の例では、例えば、イベントプロシージャ sample_event_procedure() が WSCvbtn の様なもので起動された場合、 thread_proc() がサブスレッドとして起動されます。 一度スレッドを生成し、 detachThread () を呼びださない場合、 joinThread()メソッドが呼び出され、 スレッドを修了待ちするまでの間、 新たな createThread() は実行できません。

サンプル

void* thread_proc(WSDthread* thr,void* data){
  //スレッドで処理...
  return NULL;
}
void sample_event_procedure(WSCbase* object){
  //スレッドインスタンスを生成
  WSDthread* thr = WSDthread::getNewInstance();

  //スレッドとして起動する関数を設定。
  thr->setFunction(thread_proc);

  //スレッドを生成
  thr->createThread(NULL);
}

joinThread 関数の説明

書式

long joinThread(void** ptr);

機能

生成したスレッドの終了を待ちます。

処理

引数

(out)void** ptr

スレッドの終了ステータスを格納するポインタ

返値

WS_NO_ERR= 正常、それ以外はエラー。

注意

スレッドの実行が終了している場合、エラーがかえされます。

サンプル

void* thread_proc(WSDthread* thr,void* data){
  //スレッドで処理...
  return NULL;
}
void sample_event_procedure(WSCbase* object){
  //スレッドインスタンスを生成
  WSDthread* thr = WSDthread::getNewInstance();

  //スレッドとして起動する関数を設定。
  thr->setFunction(thread_proc);

  //スレッドを生成
  thr->createThread(NULL);

  //スレッドの終了を待つ
  void* return_value;
  thr->joinThread(&return_value);
}

terminateThread 関数の説明

書式

long terminateThread()

機能

実行中のスレッドを強制的に停止します。

処理

引数

なし。

返値

WS_NO_ERR= 正常、それ以外はエラー。

注意

サンプル

void* thread_proc(WSDthread* thr,void* data){
  //スレッドで処理...
  return NULL;
}
void sample_event_procedure(WSCbase* object){
  //スレッドインスタンスを生成
  WSDthread* thr = WSDthread::getNewInstance();

  //スレッドとして起動する関数を設定。
  thr->setFunction(thread_proc);

  //スレッドを生成
  thr->createThread(NULL);

  //実行状態を取得
  long status = thr->getStatus();

  if (status == WS_THREAD_RUNNING){
    //スレッドを強制的に終了。
    thr->terminateThread();
  }
}

getStatus 関数の説明

書式

long getStatus()

機能

スレッドの実行状態を取得します。

処理

引数

なし。

返値

WS_THREAD_STOPPED = スレッド非実行中、WS_THREAD_RUNNING =スレッド実行中。

注意

サンプル

terminateThread() を参照してください。

setFunction 関数の説明

書式

void setFunction(WSthreadProc func)

機能

スレッドの生成時に起動する関数を指定します。

処理

引数

(in)WSthreadProc data

スレッド生成時に起動する関数

返値

なし。

注意

WSthreadProc は次の様に定義されています。
typedef void* (*WSthreadProc)(WSDthread*,void*);
下記の例では、例えば、イベントプロシージャ sample_event_procedure() が WSCvbtn の様なもので起動された場合、 thread_proc() がサブスレッドとして起動されます。

サンプル

createThread を参照してください。

setCallbackFunction 関数の説明

書式

void setCallbackFunction(WSthreadCallbackProc func)

機能

サブスレッドからメインスレッド上でコールバック関数を起動する 際のコールバック関数を指定します。

処理

引数

(in)WSthreadCallbackProc data

起動する関数

返値

なし。

注意

WSthreadCallbackProc は次の様に定義されています。
typedef void (*WSthreadCallbackProc)(WSDthread*,void*);
下記の例では、例えば、サブスレッドイベントプロシージャ thread_proc からメインスレッド上で動作するコールバック関数 callback_proc を起動する例です。

サンプル

void* thread_proc(WSDthread* thr,void* data){
  //スレッドで処理...

  thr->execCallback(NULL);
  return NULL;
}
void callback_proc(WSDthread* thr,void* data){
  //メインスレッドで処理...
  return;
}
void sample_event_procedure(WSCbase* object){
  //スレッドインスタンスを生成
  WSDthread* thr = WSDthread::getNewInstance();

  //スレッドとして起動する関数を設定。
  thr->setFunction(thread_proc);

  //メインスレッドで動作するしコールバック関数を設定。
  thr->setCallbackFunction(callback_proc);

  //スレッドを生成
  thr->createThread(NULL);
}

execCallback 関数の説明

書式

long execCallback(void* data)

機能

サブスレッドからメインスレッド上で動作する コールバック関数を起動します。

処理

引数

(in)void* data

起動する関数に引き渡すポインタ

返値

なし。

注意

WSthreadCallbackProc は次の様に定義されています。
typedef void (*WSthreadCallbackProc)(WSDthread*,void*);

サンプル

setCallbackFunction() を参照してください。